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2021-07-13 09:47:00

RSウイルス感染症について

毎年夏から秋にかけて流行するカゼのウイルスの1つです。症状は熱・咳・鼻汁と他のカゼと変わりません。これは子供に多いカゼのウイルスなのですが、その理由として2歳までにほとんどの子供が1回はかかるとされ、その後毎年の流行でウイルスがやってきて免疫が反応し、何年か繰り返しているうちにウイルスがやってきても免疫と体力で跳ね返すということになるからです。(高齢者は免疫力が落ちているとRSで重症化します)したがって幼稚園年長以上の子供たちはあまりひどくならず、”カゼ”、”ちょっと咳がひどいカゼ”程度で終わることが多いです。でも今年はいつもと少し様相が違っていて、去年コロナ自粛で、流行するはずのウイルスにまったくさらされなかったことで、みんなすこーし免疫が落ちているのか、ものすごい勢いで感染が広がっています。(幼稚園などでは学級閉鎖になっているところもあります。保育園でも1クラスほぼ全員感染など・・・)そうはいっても重症化しやすい子には特徴がありますし、みんながみんなひどくなるわけではないので落ち着いて様子をみてあげてくださいね!

 

⁑重症化しやすいケースは以下に示すお子さんたちです。

1,初めての感染時、つまり2歳以下、特に1歳以下

2,未熟児で生まれた場合(うまれつき肺が未熟なことが多いので。そうではない子もいますよ。)

3,呼吸器疾患病(喘息など)や心臓病の持病がある場合

 

*RSウイルスは飛沫感染でのどから侵入し、簡単に気管支、肺へと到達します。重症化するというのは肺炎になるということです。肺炎になると咳がひどいのはもちろん(咳で眠れない、咳で吐く、息がゼイゼイしている、肩で息をしている、呼吸が早い)、水分摂取量がガクンと減り、元気がなくなります。(すぐに横になって眠ってしまう、笑わない、おもちゃやテレビを見せても遊ぼうとしないなどは元気がない状態です)このような状態のときは医療機関を受診しましょう。喘息を持っている子は発作が起きやすいので、気管支拡張剤の吸入を持っている人は吸入しましょう。それでも呼吸状態が落ち着かないときは受診してください。

 

*逆に言うとこの状態にならない限りは、自宅で療養可能です。RSウイルスに効くお薬はありません。解熱して咳がおさまって食欲が回復するまで家でゆっくりしましょう。飛沫感染するので咳がひどいときは保育園・幼稚園・学校などの集団生活はお休みしてください。

 

*検査について:RSウイルスの検査には鼻水をとって調べる方法がありますが、保険で決められているのは”重症化しやすい1歳未満”ということもあり、全員には検査していません。治療薬のあるインフルエンザと違って、RSは薬がないのでカゼ症状の子全員をRSと診断することに意味がないということなのだろうと思います。

 

⁂コロナウイルスとの違いについて:RSもコロナも同じ呼吸器系のウイルスで、のどから入って気管支や肺炎に到達しやすいということではよく似た特徴を持っていると思います。症状もほぼ同じで熱・咳・鼻水です。(味覚障害や嗅覚障害はRSは罹患年齢が低いのであるのかないのか判断困難です)ただ、冒頭で述べたようにRSで重症化する大人(パパママ世代)はほとんどいないと考えてよいので、よく接する大人も咳や発熱があったらコロナを疑うのかな、と思ってます。周囲の大人や小学生以上の兄弟なども咳や発熱がある場合は直接受診せず電話してください。診察時間を指定させていただき、別室にての診療にご協力いただきたいと思います。